【SPI対策】非言語分野を徹底解説｜出題範囲・頻出パターン・攻略法

SPIの非言語分野は、学生でも解ける基本的な数学力と論理的思考力・スピードが求められる分野です。問題数が多く、制限時間も厳しいため、練習による慣れが非常に重要です。

出題範囲（全9分野）

---

• 推論
• 表の読み取り
• 集合
• 場合の数
• 確率
• 金額計算
• 分担計算
• 速度算
• 割合

中学～高校レベルの数学がベースで、どれか1つでも抜けると正答率に響きます。

頻出分野と例題

---

🔹 推論（最重要分野）

特徴：与えられた条件から整合性のある関係を論理的に判断する。テストセンター・WEB・ペーパー全形式で必出。

例題

コピーする編集する
X、Y、Zが絵を見て発言：
- X：虎が描かれている。
- Y：虎か龍の少なくともいずれかが描かれている。
- Z：龍が描かれている。
これについて成り立つ推論は？
A. Y→X
B. Z→Y  ← 正解
C. X→Z

解説：Zが正しければ龍が描かれているため、少なくとも虎か龍のYは正しい。

🔹 表の読み取り

---

特徴：表やグラフからデータを読み取って計算。正確さとスピードが求められる。

例題

コピーする編集する
表より：
- A公園の利用者割合：20%
- A公園で乗用車利用：50%
全体に対するA公園の乗用車利用者は何％？
→ 20% × 50% = 10%

解説：単純掛け合わせだが、数字の読み落としに注意。

🔹 割合・確率・場合の数

---

特徴：濃度、人口密度、玉くじ、赤白玉の確率などが頻出。

例題（確率）

コピーする編集する
箱に赤玉3個、白玉4個。同時に2個取り出すとき、
赤と白が1個ずつ出る確率は？
→ 全組み合わせ：7C2 = 21通り
　赤1 × 白1：3C1 × 4C1 = 12
→ 確率 = 12 / 21 = 4 / 7

確率問題は、基本は「場合の数」から導く

結果的な対策方法

---

公式・解法パターンを暗記

中学校レベルの公式と「問題形式ごとの解法パターン」を身につけ、パッと回答できるようにする

推論分野から始めよう

論理的思考が最も難易度高く、頻出・対策優先度も最上位。

理由が分からない問題はすぐ解説へ

問題を多くこなすには、分からない時はすぐ解説を読み理解する習慣を付けるのが効率的。また、問題集は「1〜2冊」を繰り返すのがベスト

本番形式に慣れる

時間配分や画面操作に慣れるため、テストセンター／WEBテスト形式の模試アプリで演習するのが効果

🧠 ちょっと解いてみて！「推論」

---

📌 問題例（3人の発言と真偽）

絵の中に描かれているのは「虎」と「龍」のいずれかです。

Aさん・Bさん・Cさんがそれぞれ次のように言っています：

• A：「虎が描かれている」
• B：「虎か龍のいずれかが描かれている」
• C：「龍が描かれている」

実際に描かれているのは「龍」だったとき、誰の発言が正しく、誰が間違っているか？

---

✅ 正解

• A → ❌（虎が描かれている → ウソ）
• B → ✅（虎か龍 → 龍なので正しい）
• C → ✅（龍が描かれている → 正しい）

✏️ 解き方のステップ

---

Step 1｜前提を確認

• 実際に描かれているのは「龍」と問題文にある → この情報が全ての判断基準。

Step 2｜それぞれの発言を検証

• A：「虎が描かれている」→ 龍なので誤り（ウソ）
• B：「虎か龍のいずれかが描かれている」→ 龍が描かれているため正しい
• C：「龍が描かれている」→ そのまま正しい

Step 3｜発言と事実の照らし合わせを冷静に行う

推論問題では、感覚で解かず「1つずつ検証」することが鉄則です。

🧩 さらに1問チャレンジ（応用）

---

問題

ある5人（A～E）が縦一列に並んでいます。 次の条件が与えられています：

1. AはBより前にいる。
2. DはEより後ろにいる。
3. CはAとEの間にいる。

このとき、必ず正しいものを1つ選びなさい。

選択肢

A. Cは2番目である B. Dは最後尾である C. BはAより後ろである D. Aは最前列である E. CはBより前にいる

解説

• 条件1：AはBより前 → A < B
• 条件2：D > E
• 条件3：CはAとEの間

この中で絶対に成り立つのは「A < B」だけ。他は組み合わせ次第で変動あり。よって「BはAより後ろである」＝確実に正しい。

✅ 正解: C. BはAより後ろである